生徒会室へようこそ


「ちょっとマジ?」

「うわ、キレー」

「ってかこんな子いたっけ?」


ステージに上がったと同時にちらほらとそんな声が聞こえる。



「え、エントリーナンバー3番!!一年、高崎美桜です!」

「わ、和服美女だね~~」

「あ、ありがとうございます」

「それはどなたが着せてくれたの?」

「これは・・三嶋・・」


そこまで言って思い出した。


さっきの福山委員長達の言葉。



『お前の願いかなえてやるよ』



そうか、私の願いはそれだったんだ。

そして最後にちゃんと叶えてくれたんだ。


ちょっと派手だけど。

でも

それが嬉しくてくすぐったくて


「そう、だったんですね」

ぼそっと言葉が出てしまう。


「ちょ、美桜ちゃん?」

喜多山委員長がマイクを外して私の名前を呼ぶ。



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