生徒会室へようこそ

「副会長、俺達も一緒だぜ?」

「辞める時はみんな一緒にだろう?」

「僕も副会長と一緒にこの生徒会を終わりたいです」

「僕も同じ気持ちですよ」


後ろからやってくる生徒会の皆さん。


樫山委員長、三嶋委員長。

結城委員長に福山委員長、阿部委員長、柴田書記に・・


「悪かった、大島」

「生徒会長・・」

「俺は怖かったんだ。お前にこの生徒達をとられてしまうのが。信頼されているお前が羨ましかった。だからお前が辞める時も止めなかった」

「会長・・」

「お前さえよければ戻ってきて欲しい。こんな出来そこないな会長で申し訳ないが」



「副会長、みんな副会長の事が好きなんです。私だって副会長の事・・。だから
お願いします!!」


・・沈黙が流れる。とても静かな。

そしてとても長い。


最初に口を開いたのは副会長の方だった。



「全く仕方ないな。ここの生徒会は俺がいないとダメなのか?
・・全く情けない」


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