生徒会室へようこそ


学校祭一日目はこうして無事に終了した。


ミスコンも大成功のまま終わり。


生徒会のみんなも、全校生徒のみんなも

笑顔のまま幕を閉じた。


笑いあった生徒会のみんなを見て

やっぱりこれが生徒会なんだと実感する。


「とりあえず私コレ着替えてきますね」

いつまでも同じ恰好していられない。


明日は一般公開の日。


これからまだ少し残って準備しなくちゃいけないんだから。


「えーこのままでいいじゃん」

「勿体ない」

なんて言ってくれたけど。

さすがにこの恰好で校内を歩くのは恥ずかしいし。


急いで体育館を出て生徒会室へと向かう。



向かう中でも考えるのは副会長の事ばかり。

ミスコン、優勝は出来なかったけれど。

でも少しだけ自信がついた気がする。


明日、副会長に告白しよう。


そう素直に思えた。


階段を駆け上がり、校舎の奥にある生徒会室と
書かれたプレートを見付けた時だった。


「高崎」


< 276 / 285 >

この作品をシェア

pagetop