生徒会室へようこそ




「実際に現在職員会議で持ち上がってる状況です。歴史ある
我校の図書館を全校生徒で守っていきたいと
そう考えております」



メガネ男が話を続けていると、職員席の方から大きな待ったコールがかかった。



全校生徒が、もちろんあたしもそちらの方に視線を向ける。




「いい加減にしたまえ!!図書館は取り壊し決定となっているのだ!
今更この案が覆ることは」



「理事長、我が全校生徒は図書館の存続を望んでいます。その気持ちを踏み躙るおつもりですか?」



理事長の声に負けず、メガネ男の声も大きくなる。




「理事長、我が生徒会、いや、我が校の生徒は全員が一丸となってこの歴史ある図書館を守って行きたい、そう考えております。いけませんか?」




副会長のその一言で理事長が黙って席に座りこんでしまった。

それを見た副会長は再び全校生徒に向けて話し続ける。




「終わり次第出口で生徒会役員が待機してますので
名前を書いて下さい」

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