生徒会室へようこそ
何かを決心したかのようにぎゅっと拳を作って
副会長を見る。
「あ、私..その自分に全く自信が持てなくて。でもどうしても彼の事が
気になって..だけど彼にもどうやら好きな人がいるということまでは分かったんですけど..私..」
「知りたいけれど、自分自身で知るのは怖い、と」
副会長の返しに無言で頷く。
こんなに綺麗な人でも片思いしているんだ。
叶わないかもしれないって、びくびくしながらそれでも相手の事を想っているんだ。
「もし・・そのお相手があなたでなくても、私共はあなたにきちんと報告させて頂きます、それでも宜しいですか?」
「ちょっと、副会長、それはいくらなんでも言いすぎじゃ」
「いいです。その時は諦めます」