王国ファンタジア【雷電の民】−ドラゴン討伐編−
しばらく経って
「落ち着いたか」
というバシラスの言葉にクラウンはようやく顔を室内に向けた。纏っていた電撃は収まっている。全員の顔を順繰りに見、そしてまだ衝撃から立ち直っていないサラに目を留めると、彼女は苦笑いを浮かべた。
「サラ、お茶のお代わりを頼めるか」
そのクラウンの表情があまりに寂しそうだったからだろうか、リエルが気を利かせて、サラに声をかけた。
「あ…。少々お待ち下さい。」
「クラウン、落ち着いたなら席に戻れ。サラ君は全員に頼む」
はい、と返事をしてサラはいそいそと全員のカップにお茶を注いでまわる。クラウンも席に戻る。落ち着いたのかと思いきや、まだキセルをくわえているし、窓も開けっ放しだ。
「おい、キセル」
指摘すると慌ててたが、それより早く目の前に灰皿が置かれた
「落ち着いたか」
というバシラスの言葉にクラウンはようやく顔を室内に向けた。纏っていた電撃は収まっている。全員の顔を順繰りに見、そしてまだ衝撃から立ち直っていないサラに目を留めると、彼女は苦笑いを浮かべた。
「サラ、お茶のお代わりを頼めるか」
そのクラウンの表情があまりに寂しそうだったからだろうか、リエルが気を利かせて、サラに声をかけた。
「あ…。少々お待ち下さい。」
「クラウン、落ち着いたなら席に戻れ。サラ君は全員に頼む」
はい、と返事をしてサラはいそいそと全員のカップにお茶を注いでまわる。クラウンも席に戻る。落ち着いたのかと思いきや、まだキセルをくわえているし、窓も開けっ放しだ。
「おい、キセル」
指摘すると慌ててたが、それより早く目の前に灰皿が置かれた