王国ファンタジア【雷電の民】−ドラゴン討伐編−
しばらく歩いていると、パン、パンと決して小さくはない破裂音を耳が捕らえた。
(? なんやろか)
疑問に思って窓の外を見ると王宮の中庭に二人の男女がいた。男の方は細長い筒のような物を両手で構えていた。女はそんな彼から少し離れた所にいる。
また、パン、パンと破裂音がした。どうやらあの男が構えている筒から音がしているようだ。音の度に反動でか男の体がのけ反る。
クラウンは立ち止まって見るともなしにその光景を見ていた。
(技巧の民か…)
技巧の民に銃器の製作を専門にしている者がいると聞いたことがあった。かなり新しいその武器にクラウンは興味津々である。
フードの下の瞳が爛々と輝き、耳がひょこひょこと揺れる。
好奇心旺盛かつ新しい物好き。加えて、彼女もまた職人である。そりゃもう血が疼くというもの。
開いた窓枠に手をかけ、ガッと足を桟にかけたところで彼女はぴたりと動きを止めた。
(? なんやろか)
疑問に思って窓の外を見ると王宮の中庭に二人の男女がいた。男の方は細長い筒のような物を両手で構えていた。女はそんな彼から少し離れた所にいる。
また、パン、パンと破裂音がした。どうやらあの男が構えている筒から音がしているようだ。音の度に反動でか男の体がのけ反る。
クラウンは立ち止まって見るともなしにその光景を見ていた。
(技巧の民か…)
技巧の民に銃器の製作を専門にしている者がいると聞いたことがあった。かなり新しいその武器にクラウンは興味津々である。
フードの下の瞳が爛々と輝き、耳がひょこひょこと揺れる。
好奇心旺盛かつ新しい物好き。加えて、彼女もまた職人である。そりゃもう血が疼くというもの。
開いた窓枠に手をかけ、ガッと足を桟にかけたところで彼女はぴたりと動きを止めた。