王国ファンタジア【雷電の民】−ドラゴン討伐編−
「もし良かったらどうぞ」
灰皿とサラを交互に見て、ようやくクラウンの顔に表情が戻った。
「おおきに。やっぱサラちゃんは気ぃ利くなァ。お嫁さんに欲しいわ〜」
ちらっとリエルを意味ありげに見てにや〜と人の悪い笑みを浮かべるクラウン。
「なあ」
と俺に同意を求める。やめろ、視線が痛い。しかし、結局はそれに乗る俺もたいがい人が悪い。
「そうだな。年頃の男たちが放っておかないだろうな」
「なあ、サラちゃん告白されたことってないん?」
「えっ、あの…」
戸惑うサラ。その向こうのリエルはこれでもかというほど眉間にシワを寄せている。わかりやすい。
「お〜ま〜え〜ら〜〜」
ふと後ろから地の底を這うような声がした。振り向こうとすると脳天に衝撃が走った。横を見るとクラウンが涙目で頭を抱えている。
「クロひどい〜〜」
俺達の背後に仁王立ちしたバシラスが拳を構えていた。
「お前は全く。立ち直ったかと思えばすぐこれだ。ドルメック、頼むからこいつに引きづられないでくれ」
バシラスはため息をつくと何事もなかったかのように席に戻った。
「さて、話を戻そうか。サラありがとう。席についてくれ」
はい、と返事をしたサラが席に着くと作戦会議が再開された。
「まず、クラウン。知っていることがあるなら、話してもらおう」
「せやなぁ…」
灰皿とサラを交互に見て、ようやくクラウンの顔に表情が戻った。
「おおきに。やっぱサラちゃんは気ぃ利くなァ。お嫁さんに欲しいわ〜」
ちらっとリエルを意味ありげに見てにや〜と人の悪い笑みを浮かべるクラウン。
「なあ」
と俺に同意を求める。やめろ、視線が痛い。しかし、結局はそれに乗る俺もたいがい人が悪い。
「そうだな。年頃の男たちが放っておかないだろうな」
「なあ、サラちゃん告白されたことってないん?」
「えっ、あの…」
戸惑うサラ。その向こうのリエルはこれでもかというほど眉間にシワを寄せている。わかりやすい。
「お〜ま〜え〜ら〜〜」
ふと後ろから地の底を這うような声がした。振り向こうとすると脳天に衝撃が走った。横を見るとクラウンが涙目で頭を抱えている。
「クロひどい〜〜」
俺達の背後に仁王立ちしたバシラスが拳を構えていた。
「お前は全く。立ち直ったかと思えばすぐこれだ。ドルメック、頼むからこいつに引きづられないでくれ」
バシラスはため息をつくと何事もなかったかのように席に戻った。
「さて、話を戻そうか。サラありがとう。席についてくれ」
はい、と返事をしたサラが席に着くと作戦会議が再開された。
「まず、クラウン。知っていることがあるなら、話してもらおう」
「せやなぁ…」