市立青い空学園
転校生 呼吸編
「で、クラス担任。何ですかこれは?」
そう言ってクラス委員はその巨体を見る。廊下には学生服を来たマグロが横たわっている。エラの動きがどんどん小さくなっていることに気付いた担任が慌てて声をあげる。
「彼が噂の転校生だよ!誰か!水を組んできてくれ!早く!」
「担任、冗談は程々に」
「冗談なものか!早く水を!早く!」
現状を理解出来ず動けない生徒達には無理と判断した担任はバケツを持ち、水飲み場まで急ぐ。蛇口を最大まで捻り水を貯めると、両手で抱えて歩き出す。水飲み場からマグロの所まで1、2メートル。重いバケツをなんとか運び、担任は急いでひっくり返し、マグロにかけようとする。その瞬間マグロは目を見開いた。
「真水はダメぇ!」
容赦なくかけられた真水はエラや口の中に入り、マグロは2度ほど大きく跳ね、そして動かなくなった。
バケツをひっくり返したまま動かない担任と、許容値が限界突破した生徒達。
クラス委員はなんとか立ち直ると、担任の肩を軽く叩く。
「人殺し」
「えっ!ちょっ!ま!彼はマグロ…」
「先程あなたは転校生だと言っていたはずですが?まあ良いです」
クラス委員は後ろを振り返り手短に居た二人の男子生徒を呼び、担任を指差し。
「警察に連れていけ」
「えっ待ってちょっと君達なんでグレイ持ち?!HA・NA・SE!」
グレイよろしく抱えられて行く担任を手を振って見送る。
「ねえねえ」
いつの間にか隣に立っている新聞部期待のルーキーに、驚きながら振り向くと、頭2つ分小さい彼女はこちらを笑顔で見上げる。
「放課後家庭科部に捌いてもらお」
学園は今日も平和だ。
そう言ってクラス委員はその巨体を見る。廊下には学生服を来たマグロが横たわっている。エラの動きがどんどん小さくなっていることに気付いた担任が慌てて声をあげる。
「彼が噂の転校生だよ!誰か!水を組んできてくれ!早く!」
「担任、冗談は程々に」
「冗談なものか!早く水を!早く!」
現状を理解出来ず動けない生徒達には無理と判断した担任はバケツを持ち、水飲み場まで急ぐ。蛇口を最大まで捻り水を貯めると、両手で抱えて歩き出す。水飲み場からマグロの所まで1、2メートル。重いバケツをなんとか運び、担任は急いでひっくり返し、マグロにかけようとする。その瞬間マグロは目を見開いた。
「真水はダメぇ!」
容赦なくかけられた真水はエラや口の中に入り、マグロは2度ほど大きく跳ね、そして動かなくなった。
バケツをひっくり返したまま動かない担任と、許容値が限界突破した生徒達。
クラス委員はなんとか立ち直ると、担任の肩を軽く叩く。
「人殺し」
「えっ!ちょっ!ま!彼はマグロ…」
「先程あなたは転校生だと言っていたはずですが?まあ良いです」
クラス委員は後ろを振り返り手短に居た二人の男子生徒を呼び、担任を指差し。
「警察に連れていけ」
「えっ待ってちょっと君達なんでグレイ持ち?!HA・NA・SE!」
グレイよろしく抱えられて行く担任を手を振って見送る。
「ねえねえ」
いつの間にか隣に立っている新聞部期待のルーキーに、驚きながら振り向くと、頭2つ分小さい彼女はこちらを笑顔で見上げる。
「放課後家庭科部に捌いてもらお」
学園は今日も平和だ。