この空の下で



「おいおい、どういう風のふきまわしだよ。まあ別にこっちとしては全然いいんだけどさ」


気付いた瞬間には、もう詩織は遠くなっていた


でも悪いことだけじゃない。自分が一途ってことに気付けたから



「じゃあ颯太、ボーリングは今週の日曜日な」


「分かった」



今まで俺のことを「そうちゃん」と呼んでくれたのは詩織だけなんだよ


だから俺はいつまでも
お前の「そうちゃん」で居続ける


それだけは誰にも譲らないからな…




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