この空の下で


「ねぇ洋平くん…」

「ん?」


「そうちゃん…彼女出来たんだって」


なんで急に自分がこんな言葉を発しているのか分からなかった


「あ、あぁ。知ってるよ…」

「なんでだろ…それ聞いて、今すごい悲しいんだ…」


それは今の本当の気持ち

知らないうちに、考えないようにと自分で頭の奥の方に押し込んでいた


だから今押し込んでいたものが涙と共に流れ出してきたんだ…


「ねぇ…なんで涙が出てくるのかな…どうして…」

これは何の涙?分からない…だって私そうちゃんのことはもう…


< 170 / 194 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop