この空の下で

ガシッ


あたしの腕を力強く洋平くんが握っていた


洋平くん…?


洋平くんは斜め下を向き、しばらく黙っていた


「………………俺に、聞くな…」


そう言って洋平くんは走り去ってしまった


さっきまで洋平くんが握っていた私の腕にはまだ温もりが残っている…


この教室には私の涙とその温もりだけが残った


ねぇ…なんで洋平くんがそんな悲しそうな顔するの…?



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