この空の下で
「…あの颯太くん!」
「ん?」
「私、キャッチボールしたいんだけど…!」
「え!どうしたの急に…」
「真っ直ぐ投げられなくて…弟に下手くそってバカにされちゃったから…」
「……」
「してくれる、かな…?」
「…いいよ。やろうか、沙織」
「え、ちょっと待って…!ねぇ颯太くん今名前で…」
いつかアイツと二人でキャッチボールをしたいと思ってる
それは近い未来じゃなくても…
その時を俺はひそかに楽しみしてるよ
きっと会話なくても俺達は
ボール一つで心が通じ合うはずだから…