この空の下で



「昔、一人の女の子を助けたってとこかな」


「助けた…んですか?」


「そう、そいつは人一倍人との関わりが苦手でさ

ほっとけば不登校になってたかもしれない

いつもほっとけない奴だったよ…」



でも思い出すと
アイツの笑顔ばっか浮かんでくる



「…幼なじみとかっすか?」


「まぁー…そんなところかな

その子を助けられても
自分は助けられなかったんだけど」



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