この空の下で



「ぼーっとしてたけど」


「き、気のせいだろ…」


何ドキドキしてんだよ…

詩織だぞ…妹みたいなもんじゃねーかよ



そんなこと思いながらも
俺の鼓動は速く動いていた


「そうくーん」


誰かが俺の名前を呼んだ


「なんだ、洋平か」


「なんだとはなんだよー
あれ?詩織ちゃんと早夜じゃん」


「本当、暑苦しいあんた」


「は?!俺のどこが暑苦しいんだよ
どう見ても爽やかボーイだろーが」


「どこを見たらそうなんのよ、あんたはね…」


いつも会う度にこの幼なじみコンビは
こんな感じで痴話ゲンカが始まるようで



「洋平、なんか用なのか?」


「あ、そう君ちょっとこっち来て」

そう言って洋平に肩を組まれた



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