泣き虫girl




『…やっぱり泣いてた?』





少しため息まじりの声が聞こえる





「…な…いて…ない…ッ」





馬鹿かあたしは


そんなこと言ったってバレバレなのに






『…泣くなよ』





まただ…ため息をつきながら言うの


…お願いだよ


泣かないから…泣かないから


近くにいたいよ…





「…だ、大丈夫だよッごめんねッ」





コンビニの店員が迷惑そうな目で見てきたので


あたしはコンビニから出た







「本当ごめんねッ…じゃあまた明日ね…」




『…ん』





いつもそうだ


電話するときはかかってくるにせよ


あたしからきってしまう


怖いから…


泣いちゃうから…






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