あたしと不良彼氏*、
事故

2人の涙

「だって・・・っ・・」





「泣きたいのはこっちなんだよ・・っ」




健悟の声は震えていた。


・・泣いてるのかな・・・・。



・・・これはあたしが悪いの?





「あたしだって・・新地とキスするつもりなかったもん・・」




「・・・・」



「健吾・・・っ」






「あたし健悟に初めて会ったとき
お詫びで“付き合え”って言われたよね・・・?
その時はあたし・・健吾のこと好きじゃなかった・・。」


「・・・」


「でもね・・。あたし・・どんどん健悟の笑顔や、言葉にひかれていって・・
それで・・健吾のことどうしようもないくらい好きになちゃったの・・っ」




「・・・・」


健悟は何も言わずに奈々を置いて

横断歩道を渡っていった。


奈々はそれを追いかけた。



「ま・・まって・・!!けっ」


その時信号の色は“赤”だった。



プップー   キイィィィィー     ドンっ


―――――――――――――――・・・・


健悟はすごい音のしたほうを向いた。


「奈・・・々・・・・?」



健悟が見た光景には頭から血を出して

      倒れている奈々の姿があった。


< 56 / 56 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

太陽と青空の関係。
聖菜*/著

総文字数/6,171

恋愛(その他)13ページ

表紙を見る
Sweet♥love
聖菜*/著

総文字数/6,832

恋愛(その他)18ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop