crystal love
 
驚きよりも、
もはや、言葉も
出てこない・・・。


このオトコが、自分勝手な
イキモノだっていうのは
認識していたけど・・・


ここまで、自分本位だとは
正直、思わなかった。


そして、何よりも
無茶苦茶にも程がある
穴だらけのプランニング・・・


私は・・・
こんな、『驚愕の思いつき』で、
抜擢され、振り回されてきたと
いうことなのか・・・


「お前をね。この数ヶ月
指名して拘束し続けたのはね
誰かと一緒に居たことがない
自分が、誰かと居続けて
苦痛じゃないか
知りたかったから。」

私は、コイツに
利用されたのだ。

最初から、利用されていたと
言うことなんだ・・・


「でも、な。」


怒りとも、消沈とも
形容できない
何とも言えぬ感情が
沸々と湧き上がってくる。

「もう、聞きたくないっ!!
ってか、どうして、わざわざ
そんな話するわけ?!
世の中、知らないほうが
良いことだって、あるのよ?!」

辛抱の限界がきて、
言葉を続けようとした
ジェイドの台詞を静止した。

感情的に叫び、
当てもなく歩き出す私を
ジェイドの腕が抱きとめる。



「聞けって!」

「結構よっ!!」

「マジ、聞いて!!」

 


 
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