crystal love
明日は、休みだから
一日ひきこもっていればいい。
そうすれば、
彼に会う事もない。
心が決まったら、
ゆっくり話そう。
その時が、いつになるかは
わからないけど・・・
その時には、とっくに
彼には恋人ができているかも
知れないのだけど。
条件でいうなら、
NOだって言えるのに・・・
結論をだすことを躊躇するのは
どうしてなんだろう・・・
自分には、不釣り合いな
美麗な容貌だからだろうか?
愛していれば、行く。
絵は、向こうでもかけるって
思い直して。
じゃあ、なんで、悩む必要が
あるんだろう・・・
・・・本当は、わかってる。
私は、打算している。
ハリソンーーーボスから
最近、何かと誘いを受けていて。
彼とお付き合いするほうが
無難だし、振り回されないし。
彼は申し分なくナイスガイだし
ジェントルマンだしーーー
なんて、いう様に。
断る理由なんてないのだけど。
わたしは、単に
両天秤にかけているのだろうか
どちらにも応えられずにいる。
違うと思いたい。
いまの私は、
何か、目に見えない何かに
引っ張られる。
よく考えなきゃってーーー。
そんな風に悶々と
考えている私を
現実に引き戻したのは
突然鳴り響いた
一本の電話だった。