crystal love
彼の様に好きなことをして
それが認められるーーーー

皆、多かれ少なかれ、それを
望んでいるに決まってるけど、
なかなか実現できなくて。

何ともない顔して
それを叶えてしまう彼は
凄いし・・・


もちろん、陰なる努力が
あって・・・てのが、
実際の所なんだろうけど・・・


・・・選ばれたヒト・・・

なんだと、思う・・・


だって、


報われない努力をしてる
人間なんてーーーーー

五万といるんだからーーー


ジェイドを認めながらも
羨ましく思ってしまう自分と
毎日葛藤している。


エリスから、彼が
オーディションに受かったと
聞いてから。



「あ・・・?」

急に、ベッドから起き
動き出したジェイドに
視線を奪われた。

「シャワー浴びて来る。」

何処に行くのか問い掛けた
意図を汲み取ったのか
ジェイドが、遥か高い場所から
私にチラリと目線を送った。

「体温下がって倒れても
知らないわよ?」

まだ、回復しきっていると
思えないジェイドを見て
眉間にシワが寄る。

 
< 138 / 170 >

この作品をシェア

pagetop