crystal love
何で…うなづいたんだろう…
ぼんやり考える意識の中
ジェスの声が響くーーーー
『ディオナ・・・』
私を求める声が響くーーーー
『会いたかったんだ・・・
ずっと・・・
離れたくない・・・』
明日の夕方には
彼はエレナに発つ。
離れていると、私はダメだ。
日々の生活の中、理由をつけて、
また、自分の気持ちを考える事を
置き去りにするんだろう。
だから
彼は・・・抱いたんだろか?
心残りが無いようにーーー
お互いの身体に
覚えさせる様にーーー
溢れる渇きも声も
ジェスは
すべてを飲み込んでしまう。
その身体に溶かしてしまう。
当然のようにーーー
自然な事だって
言うようにーーーー