crystal love

「だから、俺とお前は、
ピッタリなんだって。
ホントわかってねぇな。
お前だけだぜ?わかってないの。」

もはや、あきれた表情をした
彼に戸惑う。


「どういう意味よ・・・」

意を解せず問うた私に
衝撃の答えが返ってきた。

「・・・父さんも母さんも、
知ってたんだ。
俺がディオナにホレてるって事。」


・・・はっ?

視線だけで説明を求めた私に
彼は、両親と3人で公園で
ランチをした時に打ち明けたと
暴露した。


「じゃあ、私が帰国した時点で
2人とも知ってたって事?!」


「そう。」

「・・・そう・・って・・・」


ジェスも・・・両親も・・・
動じない強いハートを
お持ちのようで・・・
私だけが、取り乱したという
何とも言えない結末と
なったのだった。



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