crystal love
ガクンと膝を折った私は
完全に、ジェスに体重を
預けている状態で・・・
「・・あ・・の、何か?」
必死にいつもの自分を装って
用件を促せば
『ああーー。何で、彼が・・・
そこに居るんだい?』
戸惑いながら、発せられる質問に
体調を崩していたので
様子をみにいった事と
送りついでに食事をしたと
簡単に答える。
・・・まあ、ボスとは
本来・・・咎められる様な
間柄でもないんだけど。
『明日も、彼と一緒なのかい?』
真意を探る様な問いかけに、
返事を躊躇した私の耳たぶを
甘噛みしながら吐息と共に
YESという囁きが吹き込まれ
ビクッと体がしなる。
「そうなんです。明日は
色々所用があって・・・」
なんとか保った平常心で
そう返せば、それじゃあ
また来週と会話は締められた。