crystal love
ロバートは、
ニッコリ笑顔で続ける。

「そう。
通訳兼CM代理店への
売込さ。」

ジェイドの言い分じゃ、
モデルを辞めたのは、
私のせいで・・・

「今日来てるのは、
新人モデルかい?」

「ああ。
ショーのあとのパーティに
慣れてない子が多くてね。
場数を踏まそうって、魂胆さ。
華やかだから、
サクラにも、ぴったりだろ?」

私の思考など、気にも止めず
二人は会話を続ける。


会場の空気が変わった。


ざわめきがおこり
そちらを見遣る。


「きたようだな。」


ロバートの言葉に
一瞬、眉間にしわを寄せた。



休みの日くらい

会いたくなかった。


毎日、朝から晩まで、
つきっきりな上、
ケンカ状態なんだから。




本気で、疲れて来た・・・




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