crystal love
俺様降隣
パーティが終わり、
帰路につく。
ボスと、ロバートと共に、
主催者にお別れの挨拶をした時も
あの人は、私を冷めた目で
一瞥して、二度と視線も会話も
交わす事はなかった。
『オマエハ、アノトキ、
シネバヨカッタンダーーー』
声こそ、ジェイドの叫びに
かきけされたけれど
そう、唇が動いた事が
記憶に残って虚しい。
こんな男に、何で惚れたのか、
自分でも、もう、わからなかった。
あの日から、ずっと、
わからないままだ。
あれから、ずっと
誰かと、付き合うこともなく
ここへきた。
若さのせい---
単純に、それだけだって
思えれば、いいのに。
そんな簡単に言い切れないのは
苦い思い出が
形として残っているからだろう。
用事があるので、失礼すると、
二人に切り出し、
駅まで送ると聞かないボスを、
何とか宥め、
一人でエントランスを後にした。
視界の隅に映るモデル達は、
ジェイドと数人の中心人物を囲み
相変わらず華やいだ空間におり、
遠く賑やかな会話中から、
彼等がこのあとクラブに行く
相談をしているのが、
聞き取れた。
帰路につく。
ボスと、ロバートと共に、
主催者にお別れの挨拶をした時も
あの人は、私を冷めた目で
一瞥して、二度と視線も会話も
交わす事はなかった。
『オマエハ、アノトキ、
シネバヨカッタンダーーー』
声こそ、ジェイドの叫びに
かきけされたけれど
そう、唇が動いた事が
記憶に残って虚しい。
こんな男に、何で惚れたのか、
自分でも、もう、わからなかった。
あの日から、ずっと、
わからないままだ。
あれから、ずっと
誰かと、付き合うこともなく
ここへきた。
若さのせい---
単純に、それだけだって
思えれば、いいのに。
そんな簡単に言い切れないのは
苦い思い出が
形として残っているからだろう。
用事があるので、失礼すると、
二人に切り出し、
駅まで送ると聞かないボスを、
何とか宥め、
一人でエントランスを後にした。
視界の隅に映るモデル達は、
ジェイドと数人の中心人物を囲み
相変わらず華やいだ空間におり、
遠く賑やかな会話中から、
彼等がこのあとクラブに行く
相談をしているのが、
聞き取れた。