crystal love
「なんか余計に、
わからなくなったけど、
忠告ありがとう。」

とりあえず、もう いいだろうと
退出いただけるよう、
結びの言葉にはいる。

早く帰ってもらおう。

微妙に出来た沈黙を破ろうと
口を開いた瞬間、
ジェイドが言葉を被せた。

「今描いてる奴、見せろよ。」

何で、上からなんだよっ?!
このオトコはっ

「やだ。」
「見たい。」
「ダメだってば!!」

押し問答を繰り返す。


「頑固だな・・・あんたは。」

折れない私に、
彼は諦めた様子だ。
ソロソロ本気で、
お引取願いたい。

「なんとでも言ってちょうだい。
明日、図書館で勉強するん
でしょ?
午後にはいけるから。」

ドアの方まで、彼を引っ張って
いきながら言えば

「おっせーな。
まぁ、14時には来いよ。
って、ことで、
13時に起こしてくれ。」

と、当たり前の様に言う。

「はっ?」

起こせだと?

思わず、言葉短に
聞き返す。

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