crystal love

不信感いっぱいの表情で、
彼を見上げる。

「今日は、ごめん。
悪かった。」

「いいよ。多分来ないと
思っていたし。
随分根詰めて、やってるし
疲れたんじゃない？」

そう、受け答えすれば

「多分、来ないって？」

彼は、私を見つめていう。

綺麗な金髪
長い睫毛
ほんと、造形美だ。

「そのままだけど？」

ドタキャンなんて
有りがちでしょう。
珍しい話でもない。


「え？言ってる意味がわからない。
俺が頼んだのに、行かないって、
思ったて事？」

「そう。一般的に、
よくある話じゃない。」

サラッと流せば、彼は、明らかに
嫌悪な表情を浮かべ、言い放つ。

「おまえ見てると、ムカつく。
何で、そんなに
自分を安く扱うんだよ？」

・・・そんな事より
もう帰ってくれ・・・

昨日の疲労が癒えない思考回路に
つまんない事でくってかかるのは
やめて欲しい。

「別に、そんな事ないから。」

「そう？ならいいけど。
俺に対しても、失礼じゃない？
ディオナは、俺の事、
半端モノだと
思ってるんだろう？！」

「そんな事ないから。」

あぁ、ダメだ。
声が投げやりになってきた。