crystal love
「そんな事ゆったってねぇ。」

「そうだよ。担当は、
ボスが決めるし、だいたい彼も、
フリーコースを選択してるん
だからなあ。」

「経営にまで、意見するかね?!
彼はっ。」

三人懸かりのブーイングを、
彼女は苦笑でかわす。

「だから、今日から
ご指名なのよ。」


「は?」


「ディオナを。」


元気だしてね♪って
硬直した私を放置して、
彼女は持ち場へ戻ってしまった。



ホントですか・・・?

これは・・・?



「やっぱ、この間の、
根に持ってるんだな。アイツ。」

「ああ、ディオナが
逆ギレした奴ね。」


虚しく会話が、スルーする。



「・・・ジェイド相手に、
逆ギレすんの、ディオナだけだぜ。
きっと。」

同僚の苦笑も、
スルーする。


そう

前回、余りの暴言に
私は、本気でキレた訳で。


実は・・・
・・・何を言ったかも
覚えてなかったりする。



言われた事は
覚えてるんだけど・・・



「クリス・・・
胃薬、もってない・・・?」

最悪、辞めるにしても
今日のコマは、こなさねば。

本日最終のコマ、
一時間半


果たして
堪えられるのか
どうか・・・




 



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