crystal love
「何回もダメだって、
いってんでしょ。
応募期間がもうすぐ終わるし、
仕事だってあるんだもの。」

『元々、俺が二週間分
押さえてんじゃねぇか。
キャンセルしてないから。
作品だって、こっちで
描けんだろ。』

「ダメだっつーの
それは、私が決める事よ、
ジェイド。」

『だから、ジェス!だってば』

何よこの間まで
ジェイドって呼んでも、
何にも言わなかったじゃない?!
全く、このオトコはっ

「もう、一体何なのよっ?!
切るわよっ」

・・・大丈夫なの?
ちゃんと、やってんの?

『お姉ちゃん。マジ、ウけた
コメディみたいね。』

「エリス、そっち問題ないの?
彼はうまくやってるの?」

・・・不安になってきて
問い掛ければ

『全く問題ないわよ?』

笑いながらいうエリスに
くれぐれも、奴の面倒を頼み
受話器を下ろした。


ホント、いい加減にしてよ。


でも、

奴の破天荒さというのか
勝手というのか・・・
気ままというのか・・・
無茶振りというのか・・・は、


想像を、はるかに
越えていたのだった。



  




 
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