僕は君のもの
「だったら家来いよ!」
へ?お家?直ちゃんの?一人暮らしの!?
行きたい!!超行きたい!!
だけど…。
「いや…。でも、彼女さんとかに悪いし。」
美紀の脳裏にあの雨の日が蘇る。
「平気平気。美紀ちゃんは特別。」
直ちゃんの言う“特別”って“家族”みたいなって意味?
美紀はそんな特別いらないよ。
お家に入れることを少し戸惑うような、そんな特別がいいんだよ?
「それに彼女なんていないし。」
たった一言。
それだけで美紀のテンションは一気に上がる。
「行く!行きたい!!」