僕は君のもの



なんだ。それで美紀を家に誘ったんだ。


少しふてくされながら直ちゃんご自慢のソファに座った。



キョロキョロと部屋を見渡す。



意外と片付いてる。だけど程よく物が散らばっていて落ち着く空間。



そして見つけてしまったもの。



シートタイプのメイク落とし。




…う~ん。どういうことだろう。


まさか直ちゃんが使うわけないよね。


彼女いないって言ってたよね。




あれはウソ?






…って美紀は直ちゃんの彼女でもないんだからそんなこと気にしたって仕方ないよね。



第一、“直ちゃん”という美紀の淡い初恋はあの日に終わったんだ!




美紀は散々いろんな人とつき合ってきたわけだし。



初恋の人はどうしても良く見えてしまうものだし。





うん。気にしない!!!







< 106 / 245 >

この作品をシェア

pagetop