僕は君のもの



美紀の悪い癖は何でもかんでも直ちゃんに話してしまう所だと思う。






「でね、最近恵梨香の機嫌悪くて大変なの。」



「ふ~ん。それなのに美紀ちゃんは家に来てるわけ?」



「………。」




その理由は察してくれないわけ?…なんて言えない。




「他人のことだし、俺は口つっこめないけどさ…。美紀ちゃんはエリザベスのそばにいてやれよ?って言われなくてもわかってるか。」




どうやら直ちゃんは恵梨香のことをエリザベスと呼ぶのを気にいったみたい。




「もちろんわかってるよ。
できるならヤマとくっつけたいんだけどね。」



「余計なコトしてまた怒られても知らないぞ~。」




直ちゃんは笑いながら美紀の頭を小突いた。



そんな些細なことに心がキュンとする。



どうしよう。美紀、また直ちゃんのこと好きになってる。



昨日より今日、今日より明日。

その想いはどんどん大きくなっていく。



これじゃ、いつ爆発するかわからないよ。






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