僕は君のもの
「恭ちゃ~ん!」
コンビニの前にいる恭ちゃんとヤマの所に駆け寄った。
待ち合わせの前に恵梨香をお家に呼んで一緒に浴衣を着た。
っていうか無理矢理着せたんだけどね。
終業式ぶりに会うみんなは元気そう。
美紀のこともそう見えてる?
みんなに悟られないように目一杯はしゃぐんだ。
直ちゃんのことは考えない。
「あれ?恵梨香どこ行くんだろ?花火始まっちゃうのに。」
みんなで座った所は運良く花火を見るベストポジションだった。
美紀が話に夢中になっているうちに恵梨香の姿が消えていた。
「飲み物買いに行くって言ってなかった?」
「一人で?」
「…俺も行ってくるわ。」
ヤマは立ち上がると恵梨香の元へ走る。