僕は君のもの
「柴先輩も書道部なんですか?」
「俺は化学部。」
「…という名の帰宅部?」
「さすが美紀ちゃん。頭いいなー。」
直ちゃんが美紀の頭を撫でる。
う~ん…。なんだかすっごく子供扱いされてる気がする。
なんとかこの妹的立ち位置から抜け出さないと!!
「決めた!美紀も書道部入る!」
これでちょっとは直ちゃんに近づける?
「直ちゃん!美紀を書道部という名の帰宅部に入れて?」
両手を合わせ、首を傾げ、上目使いでお願いした。
これからどんどん美紀ちゃんアピールしてかなくっちゃ!!
「嫌だよ。」
その答えに美紀は満足した。
よし!!作戦大成功!!!