僕は君のもの




ーピーンポーン…



間の抜けた音が響く。



久しぶりに訪れた直ちゃんの家。



連絡は入れてない。




あゆみさんがいたら近くの公園にでも行って話そう。




きっと二人は一緒に暮らしてるだろうから。




でも…どうだろう。
二人が生活しているお部屋で話せるのかな。
そんな空間に美紀は耐えられるのかな。



結論が出ないまま目の前のドアが開いてしまった。



「美…紀ちゃん。」



直ちゃんが目を見開く。




「メリークリスマス。」




我ながらのん気なあいさつだなぁ。



「メリ…クリ?」




直ちゃんも負けてないか。






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