僕は君のもの
毎日直ちゃんたちとお弁当を食べて、放課後はたまに一緒に帰ったり校内で遊んだりしている。
今の美紀は超幸せ。
今のところ、直ちゃんに女の影はない。
すごくホッとした。
距離もね、なんだか縮まった気がするんだ。
気がするだけかもしれないけど…。
だって美紀は教室での直ちゃんを知らない。
学校外での直ちゃんを知らない。
3年生の教室に行くのは怖いし、直ちゃんを遊びに誘う勇気もない。
なんとかこの壁を突破しないとなぁ。
「白石さん、一緒に食べない?」
いきなり声をかけられて我に返る。
あっ…。もうお昼なんだ。
…………。
っていうか今なんて言われた!?
一緒に食べない?