僕は君のもの
目の前にはお弁当を抱えて立っているクラスの女の子。
…が二人。
美紀どうすればいいんだろう。
早く直ちゃんの所に行きたいし。
だけどこれって友達作るチャンス?
美紀初めてのお友達!?
美紀が悩んでいたら一人の子が美紀の手を引っ張った。
「早く行こうよ!」
もう一人の子が美紀のお弁当を勝手に持つ。
「えっ…?」
「中庭。いつも行ってるでしょ?私たちも混ぜてほしいの。」
なんだ。そういうことか。
いくら他人と関わりのない美紀でも気づいていた。
直ちゃんも中村先輩も柴先輩もすごく目立つ。
そしてモテる。