僕は君のもの
エピローグ
だらしな~くテーブルに肘をついて、手のひらに重そうに顔を乗っけた恵梨香が美紀を見る。
「何?終わり?」
「何ソレ!!もっと言う事ないの?こんな愛に満ち溢れた感動ラブストーリーなのに!!」
「長いんだもん。っていうかただのデキ婚でしょ?」
くっそぉ~。この孤高の一匹狼め!!
ヤマの躾が悪いんだ!
「でも、ま、あんたが幸せそうでよかったよ。」
「恵梨香…。」
「私だけが幸せじゃ悪いし?」
素直じゃないなぁ。
まぁ、そこが恵梨香の可愛いところでもあるんだけど。
ところでさっきから時計見てはソワソワしてるけど何?
「美紀、私そろそろ帰る。」
え?
「駅行かないといけないんだよね。」
あ、そっか。
今日はゴールデンウィークの初日だった。