僕は君のもの
「先輩たちに話しかける勇気もないくせにでかい口叩かないでよ。」
一人の腕からお弁当箱を奪い取った。
「人のこと、利用するような人間と美紀は関わりたくない。」
思いっきり体当たりしながら二人の間を抜ける。
「二度と美紀に話しかけないで。」
最悪だ。
最低だ。
浮かれた自分がバカみたい。
それにあの二人の言ってることも正しい。
美紀は直ちゃんを誰にも渡したくない。
直ちゃんを美紀のものにしたい。
そんな独占欲の塊なんだ。
「お疲れ。」