僕は君のもの




急いで支度をして家を出た。



「久しぶりだね。直ちゃんと学校行くの。」



「俺こんな早くに家出たのすげー久しぶり。1時間目の授業に余裕で間に合うじゃん。」




美紀はダルそうに欠伸をする直ちゃんの横でニコニコと笑う。



「何?」



「なんでもな~い。」



朝から直ちゃんを独り占めできるなんてあの子たちに感謝しなくっちゃ!










「よし!いってこい!!」



くつ箱で直ちゃんに背中を押され、美紀は教室に向かった。




ドアを開けた瞬間悟る。



女子力ってすごい。



ビシビシ伝わる痛い視線、よそよそしい空気、嫌な感じ。






昨日の出来事はもう知れ渡っているみたいだ。







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