僕は君のもの



うわぁ~。電話の声までカッコイイ。



『もしも~し!』



「あっ!ごめんごめん。
美紀です。」



『ぷっ!名乗らなくてもわかってるから。』




どうしよ。かけたはいいけど何話したらいいの?




『今家?』



「うん!直ちゃんは?」



『ん~?外。あいつらと一緒なん…あっ。』




電話の向こうから声がした。



『やっべ。直哉!向こうで赤灯まわってる!』



この声は中村先輩?




『ごめん、美紀ちゃん。切るわ。また明日!』






直ちゃんとの初めての電話。




通話時間はわずか32秒。




収穫は怪しすぎる直ちゃんの素行。







< 38 / 245 >

この作品をシェア

pagetop