僕は君のもの
トイレの奥まで入ると美紀は勢いよく振り返った。
「何か用ですか?」
驚いて固まる3人に笑いかける。
「な…生意気なのよ。あんた。」
うわ。ベタ。超ベタ発言。ハズッ!!
「何がですか?」
「とぼけてんじゃねーよ!」
うわ。さらに!?
「いい気になってんなよ!」
うわ。こっちも?
「直…内野先輩ですか?柴先輩ですか?」
「は?何言ってんの?」
3人が声を荒げる。
っていうか近いから。あんたたち。
「だから、先輩たちの怒りの原因?」
3人の中の一人の顔色が変わった。