僕は君のもの



無茶するなぁ。この人たち。



「マミ、エリ、それと…アヤ?
名前、教えてくれてありがとうございます。先輩方。」



目に入った水に顔をしかめる。



ポタポタと雫の落ちる髪をかき上げた。




3人がゆっくりと美紀に振り返る。




「後悔、してもらいますね?」




制服のポケットを探った。



よかった。ポケットの中までは濡れてない。









ったく。美紀をなめんなっつーの!!





「もしもし?あのね、マミエリアヤって3人組わかる?今、その人たちと1年のトイレにいるんだけどね、なんかバケツで水かけられちゃて。美紀びしょ濡れ~。どう…。
あ~ぁ。切れちゃった。」




携帯を閉じるとさっきから微動だにしない先輩に笑いかける。




「ちょっと待ってて下さい。」



3人はなぜか素直にそこから動こうとしない。




逃げた方がいいのになぁ…。





< 43 / 245 >

この作品をシェア

pagetop