僕は君のもの



しばらくすると大爆笑しながら中村先輩が保健室に入って来た。



「いい加減にしろよ。中村。」



不機嫌そうな柴先輩。



「どうしたの?」



「おっ。美紀ちゃん、大丈夫?」



「うん。へーきぃ。」



のん気な美紀の言葉に直ちゃんが目つきを鋭く変えた。



「平気なわけないだろ?美紀ちゃんはあれでいいのかよ!」



「おぉ。直哉ご立腹?」



「もぉ。美紀がいいって言ってるんだからいいの!!
っていうかシカトされるよりあっちの方がよっぽどマシだし。ちょっとスッキリした。」




直ちゃんが体中の酸素がなくなるかと思うほど大きなため息をつく。



「そのことなら心配無用。柴くんがちゃーんと敵取ってくれたからね。」



「「え?」」



美紀と直ちゃんの声が重なる。



「あいつ…、あの状況で俺に告ってきやがった。」



柴先輩が鼻にシワを寄せる。




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