僕は君のもの
「そこで柴くんの最高なお返し。“二度と俺の視界に入るな。つーかいっぺん死ね”だってー!人間いっぺんしか死ねないっつーの!」
中村先輩がお腹を抱えながら笑う。
「うるせーよ。」
柴先輩の強力な蹴りが入った。
中村先輩は床に転びながらもまだ笑い続ける。
「柴かっこいー。」
「ありがとう。柴先輩!」
美紀は感激して柴先輩に抱きついた。
そこで気づく。
どさくさにまぎれて直ちゃんにも抱きついちゃう!?
よし!思ったことは即実行あるのみ!
「直ちゃんもありがとー!!」
柴先輩から離れると力いっぱい直ちゃんに抱きついた。
う~ん。幸せ~~~。
「俺は?ねぇ、美紀ちゃん。俺は?」
両手を広げて美紀を呼ぶ中村先輩はもちろん無視した。