僕は君のもの
直ちゃんは一人っ子だ。
今あの家に親はいない。
そんな中、朝早くから女の人が直ちゃんと一緒に出てきた。
その意味が美紀の頭の中を支配する。
嫌だ。
そう思ったところで何ができるわけでもない。
気づけば美紀はあの公園にいた。
そして携帯を握り締める。
『美紀ちゃ~ん?どした?』
「先輩…。今すぐ来て。」
『へ?学校に?今どこにいるの?』
「いつもの公園。」
『え?学校は?』
「たまには1日中サボろうよ。ね?」