僕は君のもの
「最近来てなかったよな。ここ。」
先輩は気持ち良さそうに中庭に寝転がった。
「先輩。芝生ついちゃうよ?」
日差しが眩しいのか先輩は目を腕で覆った。
「ねー。美紀ちゃん。」
「なぁに?」
美紀も先輩の横に座る。
「俺、春から高校生じゃん。」
「うん。」
「高校ってこことは逆方向じゃん。」
「うん。」
「美紀ちゃん家と俺の家って学区の一番端と端同士で遠いじゃん。」
「うん。
ってどうしたの?何が言いたいの?」
今さらなことを言う先輩に疑問が湧く。
「別れよっか。」