僕は君のもの
美紀の高校生活は平和に始まった。
…と思っていたけど現実はそんなに甘くなかった。
原因は佐藤くん。
美紀は彼に誘われるまま、映画を見たりショッピングに行ったりした。
誘われたら断れないし。
そして告白された。
優しい彼を傷つけるのが嫌でつき合うことにした。
佐藤くんとのつき合いはもちろん楽しかった。
だけど大問題が起こった。
「美紀ちゃんって佐藤っちと仲いいよねぇ…。」
そんな理沙の一言。
「うん。まぁ、彼氏だし?」
美紀はサラリと答えた。
理沙は美紀を見たまま固まる。
「どうかした?」
その顔はだんだんと怒りの込められたものへと変化していった。