僕は君のもの



またこの生活か。


今さら後悔したって遅いけどね。




そして美紀は目先の面倒を片付けることにした。




「ごめん。別れて。」




佐藤くんに別れを告げた。



こんなことになってまでつき合っていられるほど彼のことが好きではない。



佐藤くんはすごく落ち込んだ様子で美紀の一方的な別れを受け入れてくれた。



最後まで優しかった彼の背中が美紀の心に突き刺さる。






彼女たちの悪口も別に間違ってないかも。



美紀は誰とでもつき合う男好きなんだ。





佐藤くんと別れた翌日は学校を休んだ。



なんとなく彼に会うのが嫌だった。




ただそれだけの理由。




だけど美紀はこの日、佐藤くんに感謝せずにはいられなくなる。








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