先輩(仮)
yu-ri side 7
「部屋ひろっ!」
私の部屋に入るなり先輩が口を開く
「そうですか?物がないだけですよ」
「まあ、確かに物は少ないな!すごくシンプルな部屋で加納っぽい!」
「それって私自身に面白みがないってことですか?」
ちょっとムッとなって尋ねると
「ははっ!違う違う!落ち着いてて大人っぽいってこと!褒め言葉だから!」
ふーん…
まあ、そういうならそういうことにしておくけど、なんか褒められた感じしないわ
先輩は私の部屋をぐるぐるしてなんかしゃべってるけど私はそれを聞かずずっとドアのところでいじけていた